因果追跡に基づくVLMのモジュール重要度推定とLoRA適用先選択の検証
概要
視覚言語モデル(Vision Language Model; VLM)は視覚質問応答や文字認識など多様なタスクで高性能を示す一方,内部機構として,視覚情報と言語知識がどの層・どの計算モジュールを介して出力に寄与するかは十分に理解されていない.
大規模言語モデル(Large Language Model; LLM)では,因果追跡により予測に因果的に効く層・モジュールを定量化できることが示されており,この知見は VLM の解析や効率的な微調整設計にも有用である可能性がある.
本研究ではタスクを知識依存/知覚依存に分類し,因果追跡の分析により Transformer 系 VLM の層・モジュール(Attention/MLP)単位の重要度を推
定して両者の寄与構造を比較する.
さらに,重要度上位モジュールのみに LoRA を付与して微調整し,因果的重要度に基づくモジュール選択が効率的な学習設計の指針となり得るかを検証する.