契約DXサービス「Contract One」
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新規プロダクト立ち上げの大変さと面白さを、 今まさに味わっている
技術本部 Contract One Engineeringグループ 有馬 丞
大学院卒業後、Web制作会社でのシステム構築、旅行会社の社内基幹システムなどの開発を経て2019年6月にSansan株式会社に入社。新規事業開発室で新規プロダクトの開発・改善などを行った後、2021年4月からContract Oneの開発に携わる。

Sansan株式会社が長らく挑んできた、名刺をはじめとするアナログ情報のデジタル化。人力とAIを組み合わせた独自のテクノロジーにより、99.9%という高精度のデータ生成を実現しています。この技術を“契約書”に応用することで新たな可能性を見いだしているのが、クラウド契約業務サービス「Contract One」。エンジニアの有馬丞は、プロダクト開発の先にどのような未来を見据えているのでしょうか。
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自分たちのやってきた仕事は正しかった、という確かな自信
Sansanに興味を持ったきっかけは、転職活動中にエージェントからの紹介を受けたことです。それまではSansanのことをほとんど知りませんでしたが、企業情報を調べてみると数多くのチャレンジをしていることがわかりました。
既存プロダクトの改修だけではなく、新規事業の立ち上げも積極的に行っている。エンジニアとして成長できそうだと思い、入社を決意しました。新規開発事業室に配属された後、「Contract One」の新規立ち上げに携わりました。「Contract One」のコンセプトを知らされたとき、「確かにこれは世の中に必要なプロダクトだ」と強く感じたことを覚えています。
このチームは少人数のメンバーで構成される開発組織だからこそ、ひとりのエンジニアが担う業務領域は幅広いです。フロントエンドからバックエンド、そしてインフラまで一気通貫で担います。また、契約や法律、法務関連の部署の業務内容など複雑なドメイン知識を理解し、それらの概念をシステム設計に落とし込む必要があります。
決して楽な仕事ではありませんが、キャリアにおいて貴重な経験をしていると感じます。プロダクト開発のために必要なことを、すべて自分で手がけられるというやりがいがあるからです。
さまざまな課題を乗り越え「Contract One」をリリースできたときは、達成感で胸がいっぱいになりました。予想していた以上にプロダクトの評判は良好です。自分たちのやってきた仕事は正しかった、という確かな自信になりました。
チームを自分自身の力で改善できる醍醐味
「Contract One」の開発チームは歴史が浅いからこそ、まだまだ発展途上な部分があります。各々のエンジニアが自発的に意見を出し、より良いチームやプロダクトへと改善していく姿勢が求められます。裏を返せば、まだ整備されていない領域を自分自身の力で変えていくことに楽しさを感じる人にとっては、非常に適したフェーズと言えます。
これから私たちのチームに参画するエンジニアには、ぜひ積極的に意見を出してアーキテクチャや開発手法を進化させてほしい。小規模かつ立ち上げ期のチームだからこそ、個々のエンジニアの意見がダイレクトに業務改善に結びつきます。ある程度成熟した組織だと、こういったことは難しい。「Contract One」の業務に携わることで、自らアイデアを考えて提案し、実現する力を大きく伸ばせると思います。
私の今後の目標は、チームビルディングに力を入れることです。現在、チームには技術に自信のあるエンジニアや、技術力を高めたいエンジニアが集まっています。私はそうしたエンジニアたちの助けになり、彼らの力を最大限に引き出せるような働きをしたいです。
「Contract One」のチーム力を高めて、プロダクトをさらに前に進めたい。「今よりも、もっといろいろなことを良くできるはずだ」と考えながら、日々の仕事と向き合っています。そして、まだ見ぬ仲間と一緒に切磋琢磨できることを、本当に楽しみにしています。
プロダクト概要
紙やPDFの契約書をテキストデータ化。 管理に必要な項目を抽出・インデクシングし整理します。
Sansan株式会社はテクノロジーを活用して、これまでいくつものビジネスの課題を解決してきました。そんな私たちが、いま取り組むチャレンジのひとつが、“契約書”に関わる業務の改善です。現在、日本企業では「紙の契約書をなるべく無くしたいが、電子化も進まない」という課題があります。
紙の契約書が前提の押印フローは、原本の回覧が前提となっていたり、締結にあたり企業間・部署間をまたぐやりとりが何度も発生したりと、非効率的な業務が数多くあります。また、紙は検索性が低く、保管するための場所も必要と、利便性に課題があります。
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また、現在世の中にある電子契約書にも課題があります。契約相手が紙の契約書を要望する場合には、電子契約書を使えません。デジタル化の成否が取引先に左右されることがあるのです。また、自社とは異なる種類の電子契約サービスで取引先から締結を求められると、管理が大変になることもあります。
こうした課題を解決するために、私たちはクラウド契約業務サービス「Contract One」を作り出しました。Sansanが名刺のデータ化により長年培ってきた、人力とAIを組み合わせた独自のテクノロジーを活用することで、紙やPDFの契約書をテキストデータ化。管理に必要な項目を抽出・インデクシングし整理します。これにより、契約書類の検索性・一元管理の効率性を上げるだけではなく、契約内容の分析と改善を可能にし、企業法務の業務にも貢献します。
「契約書に関連する業務をデジタル化する」という行為は、非常に難易度の高いエンジニアリングです。契約や法律にまつわるドメイン知識を学ばなければなりません。また、多くの企業がいま抱えている業務課題を、深く理解する必要もあります。生まれたばかりのプロダクトであるが故に、プロジェクトを取り巻く状況も日々刻々と移り変わっています。
しかし、だからこそ「困難な課題と向き合い、世の中に貢献したい」というマインドを持つエンジニアにとっては、挑みがいのある環境です。「Contract One」の開発チームのメンバーたちは、相互に信頼関係を築き、一人ひとりが主体性を持って動きながら、熱量高くプロダクトと向き合っています。
私たちSansan株式会社は「出会いからイノベーションを生み出す」というミッションを掲げ、複数のプロダクトを作り出してきました。企業や人の間で取り交わされる契約書は、誰かと誰かが出会い、新しい試みを始めようとする証。だからこそ、Sansanがその営みを支える意義があると考えています。“契約”を発端としたイノベーションを、私たちはテクノロジーの力で生み出します。

クラウド契約業務サービス「Contract One」技術スタック
Category | Technology Stack |
---|---|
Programming Language / Library etc. | Frontend HTML, CSS, TypeScript, React.js |
Backend Kotlin, Ktor, Spring Boot | |
Other Docker, Cloud Build | |
Infrastructure | GCP(Cloud Run、Cloud Functions、Cloud Tasksなど) |
Database | Cloud SQL(PostgreSQL) |
Monitoring | Cloud Logging |
CI | Cloud Build |
Code Management | GitHub |
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